グルテンと乳製品を摂らない食事…というのを、ここ4年半ほど続けています。
代替医療というのは食事療法も含むので、自分たちがやっているこのことについても、少し考えてみることにしました。
代替医療の食事療法っていうのは、たとえばマクロビオティクやガーソン療法…などのこと。
(先に書いた「代替医療のトリック」では、どれももちろん推奨されていません。普通の食事療法でなく、代替医療の食事療法っていうのは、ユニークで極端なものが多くて、ただでさえ消耗している患者にさらに打撃を与えることになりかねないと判断されています。あともちろんデータ不足)
さて、うちの場合。
グルテンと乳製品を摂らないというのも代替医療の食事療法のようなものだと言えるのか、です。
ジル君に昨日このことを寝る前にきいたら、「ならない」でした。
なぜかっていうと、その食事をすることで病気を治すわけではないから。
先に不快な症状があって、それを除くために一部のそれを引き起こすものを摂らないという行為は、特定の食事をすることで病気を治そうとする姿勢とは違う。
とのことでした。
まあ、合ってるか…そういうことにしとこう。
あまり考えてると頭が混乱してくるので。
このグルテンと乳製品を摂らないという選択の先にあるものはなにか。
それは「からだにいい」という意味での健康を目指しているのか。
答えははっきり「NO」です。
「レモンごはん」の方にも書きましたが、きっかけは片頭痛なわけです。
だから「からだにいい」からではなく、「不快な症状をなくす(起こさせない)」ことが目的なわけ。
あえていうなら「気持ちよく暮らすこと」かな。
でも、この片頭痛とグルテン、乳製品の因果関係については主観的なもの(要は、自分たちがそれを除去したら、即効性がある劇的な改善がみられた)であって、客観的なものではありません。客観的というのはこの場合、第三者によって効果が認められるかどうかの検証がされているかどうか、という意味。
グルテンフリー、カゼインフリーな食事療法は、自閉症の症状を緩和させると言われることもあります。
こちらについては研究がいくつかあって、いまのところ公的にはどうも効果が懐疑的であるらしい。
(ただ、これも当事者が実践して効果があると認められるなら、大人の場合は栄養素的に気をつければ(玄米菜食といった極端なものほど)危険な食事療法ではないと思うので、自由にやればいいと思う。子どもの場合は、骨密度(だったか?)に問題が出たりすることが報告されているので注意が必要かもしれない)
あたしとしては、いますぐは無理だけれど、ジル君の大学の卒業研究が終わったら、グルテンなどについて少しずつ実験してみるといいかもしれないと思ったりもしていたわけです。
片頭痛が出るかどうか。
いますぐが無理っていうのは、学校のスケジュールが詰まっているので、頭痛くなってるヒマなんてないから。
そのことをジル君に話すと、「乳製品はあまりに顕著なので、もう一生摂る気はない」とのこと。
グルテンはいままでの観察から「ぜったい片頭痛のトリガーになると思うけど…」と、こちらもかなり懐疑的で乗り気な返事ではなかった。
あたしも乳製品は明らかに不耐性なので、おなかがうまく処理できないから摂るのはむずかしい。
しかも皮膚疾患10年という不名誉な経歴もあります。(乳製品をやめてきれいに治った…というか、と思ってる(ほんとはグルテンかもしれないし、ほかのものかもしれない))
調べました。
一応。
もう一度。
したら、ありましたね。
グルテンって、片頭痛と太いパイプでつながってるのですね…。(がくっ)
セリアック病じゃなくても、グルテンが問題となる人がいる…という研究結果があるようです。
問題って、片頭痛ね、もちろん。
「…慢性頭痛の患者10人を調べたところ、10人全員がグルテンに対して過敏症状を示したとする研究結果もあって、MRIスキャンによると各患者は中枢神経系にグルテンアレルギーによる炎症があることも分かった…」
なんてものもある。
ただ、グルテンを除去する食事はやっぱりだれにでも効果があるわけではなくて、劇的に症状が改善する人もいれば、ゆっくり改善する人、またはまったく変化のない人もいるらしく、すべての片頭痛患者に一括りに有効というわけではないようです。
片頭痛自体が、誘因とされるものが様々だし、まだよくわかっていない部分もあると思うから、当然といえば当然の結果かもしれません。
この記事をみつけてしまい。
やはりグルテンを摂る実験はやめようということになった。
いまジル君は、毎日のように悩まされていた片頭痛から開放され、4年半経過。
片頭痛ってのは、ちょっと頭が痛いかも…なんていうレベルではなく、ときには吐き気すら伴う強いものです。
もうほんとになにもできなくなってしまう。
それから開放されているので、もう二度とあんなのはごめんだから、実験する気はないと言われました。
このグルテン記事をみつけたのも話したってのもあるけど。(「ほら、やっぱり!」という反応だった)
豆類はおなかが痛くなるから摂らない、とか、青魚を食べると下痢をするので摂らない、なんていう一部の食物を受け付けないような人はたくさんいます。
アレルギーもその一部です。
あたしたちのこれっていうのは、それととてもよく似ています。
それを摂ると具合が悪くなる。
食事をなんらかの形で制限するというのは、その分の栄養素の問題だとかいろいろあると思います。
なにを抜くのかというのが一番のポイントで、それがその食物にしかないようなものなら、後になんらかの支障が出てくることもあるでしょう。
(極端な食事療法ではバランスがおそろしく悪いので、必要な栄養素が摂れず問題となることがあります。子どもはとくにからだ(や神経)の発達に支障をきたす可能性も高い(という論文がけっこうたくさん出ている))
でも、結局はなにを食べるかというのは、本人がきめることなので、あたしたちはセリアック病に人たちと同じようにグルテンと乳製品を摂らない食事を続けて行こうと思う。(セリアック病の人は、グルテンは絶対無理だけれど、あわせてラクトーズ(乳糖)不耐性の人が多いので、乳製品も摂らない人が多くいたと思う。こちらのグルテンフリー製品には、たいてい、グルテンフリー&乳糖フリーとなってます)
(動物由来のビタミンB12などとは違って)小麦でしか摂れない栄養素や、乳製品でしか摂れないものってのはたぶんないので、ほかのものから栄養素は摂取できるから。
ということで、グルテンで実験をするどころか、ますますグルテン摂れなくなってしまったという結果を招いてしまいましたが、いま不自由にしていることはないので、のんびり続けていこうと思います。
この食事をすることの大きな利点がひとつ。
外食やお惣菜、加工品がほとんどすべてアウトになるので、すべて材料を買ってきて自分で食事を作ることになること。(手作りだ)
たれやソース、ドレッシングだってなんでも手作りだ。
料理することが好きでない人には苦痛かもしれないし、気軽に外で食べられないというのは同時に欠点でもありますが、加工品やお惣菜も摂らないことで、塩分とかは控えめにできるかも。
あたしはいまはたいして気にならないけど、添加物とかも摂取量は減ります。
(こういう二次副産物的な要素も、あたしの方の不快症状改善には効果をあげている可能性だってありますね)
はあ。
まあ、いろいろぶつぶつ書きましたが、これからもいまと変わりなくということです。
あとグルテンと乳製品と片頭痛の関係については、まったくないとは言い切れなくて、誘因となり得る…という感じでしょうか。
ジル君的は(自分の場合)100%トリガーになると言い切るでしょうが。
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